ガスの引越し手続きはどうすればいい?閉栓から開栓までの流れを解説

ガスの引越し手続きはどうすればいい?閉栓から開栓までの流れを解説

お引越しの際に、必ずやらなければならないことの1つが、ライフラインの手続きです。

お引越しをする際には、現在住んでいるお部屋の解約と、次に入居するお部屋の開通を、それぞれ行わなければなりません。

その中でも、大事なのが“電気とガス”です。

なぜガスの手続きが大事なのか、また手続きを行う際の注意点とその方法、よくあるご質問をまとめました。

これからお引越しをする予定がある方は、ぜひ最後までご覧ください。

お引越しが初めての人は必見です。

電気と水道のお手続きについて気になる人はこちらの記事も一緒にご覧ください。

なぜガスの手続きが大事なのか、また手続きを行う際の注意点とその方法

最初に冒頭でも記載した、“ガスの手続きが大事”な理由について解説します。

それは、ライフラインの中でガスと電気が「自由化」されているからです。

ライフラインのうちガスの自由化とは、自分で契約するガス会社を選べるということ。

電気と同じ会社でガスも契約することで、セット割などもあるので自由に選べる物件は入居者にとって、メリットと言えます。

しかし、全ての物件が自由にガスの契約ができるかというと、答えは「NO」です。

物件によっては、決まったガス会社と契約しなければならないこともあります。

ガス会社を自由に選べるか否かというのは、その物件に供給されているガスの種類が都市ガスかプロパンガスかの違いもしくは、お部屋の契約時に取り交わす「重要事項説明書」で、特定のガス会社と契約をしなければならないと記載されている場合に、個人で自由に選べなくなります。

なぜ都市ガスとプロパンガスの違いで自由に選べるのか?

それは、ガスの供給方法によって決まっているのです。

簡単に説明すると、プロパンガスの物件の場合、その建物のオーナーとガス会社の契約によって物件にガスボンベが設置され、そこからお部屋までガスが供給されています。

そのため、入居者が個人でガスの切り替えをしようとしても、物理的に不可能ということです。

もしプロパンガスの物件に入居する予定、もしくは入居されている人で、ガス会社を切り替えたい場合はオーナーに相談する必要があります。

また、必ずしも切り替えをしてくれる訳ではないことを覚えておきましょう。

ガスの引越し手続きをする際の5つの注意点

次に、お引越しをする際の、ガスの手続きにおける注意点をご紹介します。

内見時やお部屋探しの際に確認しておくべきポイントもありますので、これからお部屋探し・内見をする人は抑えておきましょう。

①ガス会社を自分で選べる物件かどうか

ガスは自由化されているものの、前述したとおり「重要事項説明書」にて指定されているか、プロパンガスの物件の場合はガス会社を自分で選べません。

「電気とまとめて契約をして光熱費を安くしたい」

そうお考えの人は、都市ガスの物件でガス会社の指定がない物件を選びましょう。

お部屋探しの際に見れる物件情報には、ガス会社に関する記載がありませんので、不動産会社へ「ガス会社は自由に選べるか?」と確認が必要です。

②内見時に確認すること

内見時に確認することは以下の2つです。

  1. プロパンガスの物件で契約するガス会社がどこか
  2. ガスコンロのサイズを確認しておく

1つめは、プロパンガスの物件で契約するガス会社がどこか確認することです。

プロパンガスの物件の場合、ガス会社によってかかる料金が異なります。

建物敷地内に設置されているガスボンベにガス会社の社名が記載されていることが多いので、ガス料金が気になる人は社名をチェックしネットで検索してみましょう。

大抵の場合、そのガス会社のホームページに基本料金と従量料金の記載があるので、おおまかな予想ができます。

中には老舗のガス会社でホームページを持っていない会社もありますので、そのような場合はガス会社に直接電話するしか、ガス料金の確認する方法がありません。

2つめは、ガスコンロのサイズを確認しておくことです。

コンロがキッチンに埋まっているタイプ(ビルトインコンロ・システムキッチン)ではない場合、自分でガスコンロを買ってきて設置する必要があります。

置くタイプのガスコンロにもサイズがあるので、しっかりと設置する場所を測っておきましょう。

ガスコンロのサイズは、横幅が56cmのものと60cmのものがあります。

こちらのイラストを参考に、お部屋を内見するとき測っておきましょう。

このイラストの通り、場合によっては防熱板を設置する必要があります。

そこも含めて、コンロを設置する場所を測っておくと、コンロ購入時がスムーズになります。

③早めの手続きを心掛ける

ガスをお部屋で使うためには、ガス会社との立会いを行い、開栓の手続きをする必要があります。

ガス会社との日程調整が必要となるので、引越し日当日に「今日から使いたいです」と連絡をしても、対応してもらえない可能性が高いです。

そうすると、ガスの開栓手続きを行うまで「お風呂に入れない・キッチンで火が使えない」など、お部屋に住める状態ではなくなってしまいます。

このような状態にならないように、ガス会社へ早めの連絡・立会い日時調整を行いましょう。

④開栓する際に預かり金が必要

プロパンガスの場合、預かり金を立ち会い時に渡す必要があるかもしれません。

預かり金の相場は1万円です。

この預かり金は、退去の時に細かな精算を行い、余ったら返金されます。

ガス料金の滞納などがない限り、基本的には返金されるお金なのでご安心ください。

⑤旧居の解約手続きを忘れないこと

賃貸からのお引越しの場合は、元々住んでいたお部屋の解約手続きも忘れないように。

前述した開栓のときと同じく、ガス会社との立会いが必要なケースもあるので、早めの解約手続きを心掛けましょう。

ガスの引越し手続き方法4STEP

実際の手続きの流れをご紹介します。

この4STEPに関しては、必ずこの順番でやらなければいけないわけではなく、あくまでもスムーズに行うとしたらの順番です。

前後しても問題ありませんので、ご安心ください。

①現在契約しているガス会社へ使用停止の連絡をする

ガス会社の人と立会いが必要になるため、早めの連絡を心掛けましょう。

また、ガス会社によっては定休日を設けているところも。

ご自身の解約希望日に、立会いができないとなってしまわないよう、予めの確認・早めの連絡が必要です。

1週間から10日前には、解約連絡することをおすすめします。

②新しく契約するガス会社へ使用開始の連絡をする

新しく入居するお部屋のガス会社へ、開栓の連絡をします。

都市ガスなど、ガス会社を自由に選べる場合は、ご自身でお好きな会社を選び契約を行います。

ガス会社を指定されている場合は、そのガス会社へ連絡をして「いつから使いたいです」と伝え、立会い日時を決めましょう。

③ガス会社と立ち会い、旧居のガス閉栓をしてもらう

この作業以降は、ガスが使えなくなりますので、ガスコンロ・お風呂など、完全に使用しなくなる頃に立会いを行いましょう。

閉栓の立会い時に、預かり金を収めている場合は精算を行います。

④ガス会社と立ち会いを行い、新居のガス開栓をしてもらう

開栓の手続きを行わないと「お風呂に入れない・キッチンで火が使えない」ので、早めにガス会社へ連絡をし、開栓の立会い日時を決めておきましょう。

ガスの引越し手続きでよくある質問3つ

ガスの引っ越し手続きでよくある3つの質問を解説していきます。

Q1:ガスも自由化されているので好きなところで契約してもいい?

A.都市ガスの物件は、ほとんどの場合、好きなところで契約できます。

しかし、プロパンガスの物件の場合は、ガス会社とオーナー間での契約で建物全体のガスを供給しているので、入居者個人が好きなところと契約できません。

もし、ガス料金が高いなどの理由でガス会社を変更したい場合は、オーナーへの交渉が必要となります。

あくまでも物件のオーナーに対して交渉ができるというだけなので、必ずしもガス会社を変更できる訳ではないことを覚えておきましょう。

また、物件によってはお部屋の契約時に取り交わしをする“重要事項説明書”に、「指定のガス会社と契約をすること」と明記されているケースも。

そのような物件の場合においても、自分でガス会社を選ぶことができませんので、注意が必要です。

Q2:預かり金は必ず払う必要がある?

A.プロパンガスの物件の場合は、金額に多少の違いはありますが、支払う可能性が高いです。

預かり金の相場は1万円ほど。

そのお部屋を解約する際に、ガス料金の滞納などがない限りは、細かな精算を行い返金されるお金です。

お部屋でいうところの、敷金のような役割をしています。

預かり金を支払う場合、開栓の立会い時に現金で収めるケースが多いので、立会い日時を決める電話で「預かり金をいくら支払う必要があるか」を漏れなく聞いておくとよいでしょう。

Q3:ガス会社との立ち会いが日程的にできない場合どうすればいい?

A.もし、契約者本人の立会いが出来ない場合は、代理人の立会いも可能です。

両親や兄弟、場合によっては物件のオーナー・管理会社でも立会い自体は可能。

しかし、オーナーや管理会社の立会いは、対応してくれる可能性が低いので、あまり期待しない方がいいです。

Q4:プロパンガスが高いから都市ガスで契約することは可能?

A.賃貸物件の場合、入居者の独断では不可です。

そもそも、プロパンガスの場合、オーナーとガス会社間での契約なので、入居者に決定権がありません。

また、プロパンガスから都市ガスへ変更する場合は、都市ガスを供給するための配管を設置する必要があり、エリアによっては配管の設置ができないところも。

プロパンガスから都市ガスへの変更は、賃貸ではできないのでガス料金が気になる人は都市ガスの物件を選びましょう。

しかし、なぜプロパンガスは都市ガスより高い傾向にあるのでしょうか。

なぜなら、料金の設定がガス会社の自由だからです。

なぜガス会社が自由に設定できるのか?その反対に、都市ガスはなぜ安いのか?

プロパンガスと都市ガスの違いについて別記事で詳しく解説してますので、気になる人はぜひチェックしてみてください。

まとめ

今回は、お引越しするときに必ず行うガスの手続きについて解説しました。

お引越しは、お部屋探しや契約手続き、引越し業者の手配など何かと忙しいです。

その中でも電気やガスといった、ライフラインの手続きは「自ら動いて行う」必要があります。

ライフラインの手続きまで不動産会社がサポートしてくれることはほとんどなく、入居するときに「電気が付かない・お風呂に入れない」となってしまっても自己責任です。

お引越しだけに限りませんが、備えあれば憂いなしです。

新生活を気持ちよく迎えるためにも、お引越しに関するもの、特にライフラインの手続きは早めにスタートしましょう。

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