初めてもしくは久しぶりの同棲で、どんな間取りの賃貸物件を選べば良いか悩んでいませんか?
「1人1部屋ほしい」「リビングが広いお部屋がいい」など、色々と希望の条件があると思います。
悩み過ぎて「何が良いのか」分からなくなってしまっている人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、エージェントとして累計400部屋以上の契約実績を持つ、お部屋探しのプロの目線から、おすすめの間取りをご紹介します!
これからお部屋探しをする予定だったり、お部屋探しが難航しているカップルは、ぜひ参考にしてみてください。
同棲におすすめの間取りを選ぶ5つのコツ
一番の大きなポイントは、お2人がどのような点に重きを置くかが重要。
“お部屋探しのコンセプトを決める”ということです。
「広いお部屋がいい」「家賃を抑えたい」など。
はたまた「とにかくオシャレなお部屋がいい」といったように、様々なポイントが挙げられるでしょう。
その中でも、特に重要なポイントを5つご紹介いたします。
①1人の時間も大切にできる間取りを選ぶ
カップルといえど、“赤の他人”です。常に2人でいるとストレスが貯まることもしばしば。
それを回避するためにも、「1人でまったりできる時間」を作れる間取りが良いでしょう。
②寝室とリビングが離れている間取りを選ぶ
①と同じような内容ですが、仕事などの兼ね合いで、生活リズムがバラバラなことが多いです。
寝ているときに、お相手が動き出すと、生活音や照明の明るさが気になってしまう場合も。
「自分はまだ起きなくてもいいのに」とストレスに感じてしまうかもしれません。
寝室とリビングが離れていれば、相手への配慮を最小限にして生活できるでしょう。
③バス・トイレ別の間取りを選ぶ
同棲の場合、お風呂のタイミングが合わないことがあります。
そのような場合、相手の方がお風呂上りの「水浸しトイレ」を使用しなければならないといった状況が、必ずやってきます。
あなたはそれに耐えられますか?ぜひ自問自答してみてください。
また、どちらかがお風呂に入っているときは、トイレに行けないなどのデメリットもあります。
デメリットがデメリット過ぎますよね。【バス・トイレ別】は、必須条件でお部屋探しをしましょう。
④独立洗面がある間取りを選ぶ
男性・女性に限らず、朝の準備で大活躍です。
独立洗面は、男性にとっては寝ぐせ直しに髪の毛セットに利用。女性も髪の毛のセット、他にもお化粧するなど、使い勝手が良く時短にもつながります。
独立洗面台ではない場合は、お風呂場に洗面台が設置されているか、“洗面台がそもそもない”なんてことも。お風呂場に設置されているお部屋では、③と同じく「水浸し洗面台」を使用しなければならない状況が出てきます。
朝の忙しい時にイライラしてケンカの原因になりかねません。
また、浴室洗面台の場合、「歯ブラシやワックスなどを置いておけない」といったデメリットもあります。
お2人とも働いているカップルは、「独立洗面」がある間取りはお部屋探しの必須項目に入れましょう。
⑤収納が多い間取りを選ぶ
荷物の多い少ないに限らず、収納が多い間取りはおすすめです。
荷物が多い場合、収納が少ないお部屋だと、そもそも荷物が入りきらない可能性があります。
反対に荷物が少ない場合、収納がたくさんあるお部屋では、全てクローゼットに収まるので、お部屋が広く使えます。
同棲のメリットとデメリットは?
次に、同棲におすすめの間取りを選ぶポイントがわかった上で、同棲するメリットやデメリットも解説していきます。
あらかじめ同棲するデメリットを知っていれば、お互いに理解し対応できることが見つかるでしょう。
同棲のメリット
大きなメリットは、生活費を抑えられることです。
カップルでそれぞれ一人暮らしをしている場合、同棲してしまえば1部屋分の家賃で済みます。
また、総務省統計局の家計調査報告によると、単身世帯より2人世帯の方が光熱費や食費を含めた、生活費が約1万円ほど安いと調べられています。
マイホームの購入や、お子様の出産なども視野に入れた同棲では、家賃や生活費が安いに越したことはありません。
結婚前であれば、お相手の“裏”の顔を見れることもメリットといえます。
実際に同棲すると、自分が我慢できないほどの嫌な習慣やクセがあることも。
そのような場合、最悪のケースですが結婚前でしたら、お別れを告げることも視野に入れられます。
同棲のデメリット
同棲することでケンカの回数が増えてしまうカップルは、少なくありません。
これには様々なことが考えられますが、1番は“一緒に居ること”への慣れでしょう。
お互いに、気を遣わず生活できるのはよいことです。
しかし、慣れてしまった事で“配慮がなくなる”のはナンセンス。
「親しき仲にも礼儀あり」とまでは言いませんが、ある程度の配慮は必要です。
また、同棲となると、生活リズムも問題になるでしょう。
ある程度お互いのリズムに合わせる必要があり、慣れていない生活で健康に支障をきたしてしまう場合も。
よく話し合い、お互いが気持ちよく生活できるルールを作る必要があるかもしれませんね。
同棲におすすめの間取りは?
では実際に同棲する際、どのような間取りが良いのでしょうか?
選ぶ間取りによってコンセプトが違うので、参考にしてみてください。それぞれのメリット・デメリットもご紹介します。
①1LDK
1LDKは王道の間取り。
メリットはリビングが広いことによって、インテリアの配置がしやすい点です。
私の個人的な考えですが、「大は小を兼ねる」と思います。
荷物の量などに個人差があるため、一概には言えませんが、大抵の場合は当てはまるはず。
リビングが広いと、ソファやダイニングテーブルが置けたりなど、生活スタイルの自由度はかなり上がります。
また、リビングとは別にもう1部屋ある間取りなので、寝室と生活の場を分けられるのも高評価。
配置によっては、エアコンが1台で足りる間取りでもあるので、電気代節約にも繋がるでしょう。
王道の間取りと言えど、デメリットもあります。
それは、賃料の高さ。1LDKという間取りは、築年数が新しめの物件に多いです。その為、賃料が高くなってしまう可能性大。
しかし最近では、築年数が古い2DKや3DKのお部屋を、リノベーションで1LDKにしているお部屋も多くなってきました。
そのような物件があれば、“相場より安い1LDKのお部屋”に住めるので、案外ねらい目でしょう。
1LDKを選ぶうえで、もう1点注意したい点があります。
それはリビングの広さです。
LDKという間取りの定義が「LDKで8帖以上あること」となっています。
キッチン含めての帖数なので「LDKが9帖」位の広さだとかなり狭いです。1LDKでお部屋探しをするときは、しっかりとリビングの広さまで確認しましょう。
②2DK
2DKは1人1部屋を確保したいカップルに、おすすめの間取りです。
ダイニングキッチンとは別にお部屋が2部屋あるので、それぞれの生活スペースを分けられます。
また、1LDKに比べて家賃の相場が安い点もGood。
お部屋の専有面積(室内の広さ)は1LDKと同じ位なので、「家賃を抑えたいけど、広めのお部屋がいい」という場合は、ピッタリの間取りです。
その反面デメリットは、築年数の古さがゆえに、水回りなどの設備系も使用感がある古めなものが多いこと。
壁紙やクッションフロアという床材は、数年ごとに貼替されます。
しかし、設備系は簡単に交換するものではないので、古いものが多くなってしまうのです。
また、生活する上で、それぞれのお部屋にエアコンが必須となる間取りでもあります。
完全にお部屋ごと区切れるので、片方のお部屋だけにエアコンを付けて、空気を循環させるのは難しい間取りが多いです。
DKは狭い場合が多く、そこにテーブルを置いてご飯を食べるのが難しい訳ではありません。
しかしLDKほどのゆとりがないのも事実。あくまでも「家賃を抑えたい」といった場合に、おすすめできる間取りと言えます。
③1DK
1DKは1LDK・2DKより、ワンランク小さい間取りです。
DK意外に、1部屋お部屋があります。
こちらの間取りのメリットは、家賃がさらに安くなる点。
専有面積的にも、1人暮らし用に近い間取りなので、その分お家賃も安いという訳です。
荷物が少なく、同棲できるお部屋でとにかく安いお部屋をお探しの場合は、1DKがおすすめ。
1Kでは基本的に“単身のみ”が主流。
そのため、同棲できる一番小さいお部屋の間取りがこの1DKです。
最近増えてきた“ミニマリスト”のカップルには、ベストな間取りかもしれません。
デメリットは、間取りの使いにくさにあります。
例えば「DK:5帖、洋室:6帖」の場合、寝室兼生活スペースとなるお部屋は、6帖です。
6帖のお部屋にはベッドとTVを置くと使えるスペースは結構減ります。
ダイニングキッチンには、冷蔵庫の他に炊飯器などを収納する棚を置くため、有効的に使えるスペースが少ないです。また、生活の導線がたくさんあるパターンが多いので不便に感じることも多いでしょう。
有効活用できないなら、「洋室が広い1Kなどの間取りの方が使いやすい」となります。
しかし単身限定などの問題が発生するため、お部屋探し負のループにはまります。
まとめ
今回は同棲する際の間取りの選び方や、おすすめの間取り・その間取りぞれぞれのメリット、デメリットについてご紹介させて頂きました。
同棲するのは、他人同士がひとつ屋根の下、生活を共にするということ。
小さなことが気になってしまったり、生活リズムの違いが産まれたりすることは当たり前です。
そのストレスを、少しでも軽減できるお部屋が見つけられるといいですね。
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